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バランス
2018-1-24 (23:14)

バランス

posted by SUE

バランス

歌やギター、鍵盤、ドラムなど、各楽器の演奏を、ひとつの曲としてまとめる作業を「ミックスダウン」や「トラックダウン」といいます。最近では、iTunesやSpotifyなどデジタル配信が主流となっているため、自宅で楽曲を作りながらミックスダウンおよびマスタリングまで行ってしまう方が増え、なんて世界は楽しいんだ!と妄想しております。
いわゆる専門職の方の手にかからなくとも、制作した楽曲が日の目を見る機会が増え、正統派な楽曲だけでなく、クラブ未経験なユーザーが奏でるダンスミュージックや、最近の曲を全く聞かない独自進化系ガラパゴスなもの、超絶変態チックな楽曲など、個性が濃縮されて世に放たれ続けている昨今、個人的には「大変良し」と考えています。

自宅で制作した曲の場合、大きな音量で確認できるとは限らず、大抵はヘッドフォンや5インチ以下のスピーカーで近所迷惑にならない程度に音を出して確認している方が多いのかな?と思います。
その際に気になってしまうのが、別の環境で再生したときに「あれ?自宅と違う!!」となることじゃないかな〜と。個人的にも嫌というほど味わいました。いや、現在進行系でけっこう味わい中ですが。

自分の楽曲だけでなく、人様の楽曲をミックスまたはマスタリングする際に、何より気をつけているのが各楽器や歌のバランスです。制作している人なら誰でも「あれ?声が大きいな」とか逆に「声が聞こえない・・・」といった経験はあると断言させて下さい。

「いや、全く困ったことのないから!」な、天才な方は読み飛ばして下さい。
といいつつ、もう中盤も終わります。

個人的には、ビンテージっぽいとか、レンジが広いとか、圧がすごいとか、そういうマニアックな作業の前に、自分が聞きたい音楽のバランスに近いかどうかを判断するようにしています。

では、どうやって判断しているのかというと、とっても簡単です。
音量をゆっくり下げるだけです。

え?それだけ?と思われるかもしれませんが、どこを聞いているかというと、音量を下げた場合、すべての楽器や声が同じように下がっているかを確認しています。小さくした時に声だけ残っている場合や、ギターだけ大きい、ハイハットだけ聞こえてくるなどの場合は、該当する楽器の音量を下げましょう。
低音ヤベーとか音像でかっ!の前に、大好きな人に会う時の洋服(or 和服)を決めるが如く、楽曲もバランスに気をくばりましょう。

普通にするのも、尖ったものにするのも、まずはバランスを把握するところから始めると、完成までの道のりが見えやすくなります。

というお話でした。

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