Jazzliberatorz "what's real" (2003年)
こんばんは。昨日に引き続き、2000年代初頭前後を振り返り、今聴いてもかっこいい作品をご紹介してみます。
本日は、当時アンダーグラウンド系のHIP HOPを聴き漁ってた人ならほぼこのジャケットに見覚えがあるはず。フランスはパリのジャジー・HIP HOPユニット、Jazzliberatorzの恐らくファーストシングル。
2000年代初頭は一口にアンダーグラウンドHIP HOPと言っても、所謂多くの方がイメージする、ドープでとてもHIP HOP初心者には理解できないようなダーク/アブストラクト路線と、
どんどん商業的になっていくメインストリームとは一線を画し、より音楽的に、より文化的に、よりクリエイティブに...といったHIP HOPが混在していた時期でした。
後者の方は、メインストリームとは路線が異なるが故、結果的にアンダーグラウンドという括りにされていましたが、耳触りは決して難解なものばかりではないんですよね。JAZZY HIP HOPという括りもこの辺から出来上がっていったように思います。
Jazzliberatorzは正にそのJAZZY HIP HOP路線の中核を担う存在で、その後、JAZZY HIP HOPは量産され、美メロならなんでもJAZZY HIP HOPのようになっていってしまいましたが、彼らはDIGとサンプリングに重きを置いた、ATCQやBEATNUTS、COMMONやDJ CAMなんかのマインドを引き継いた趣深いHIP HOPを作っていたように思います。
そんな彼らの作品の中でも1番好きなシングルがこの盤です。
当時はリード曲、"What's Real"を好んでいましたが、今聴くと"Blue Avenue"が抜群に好きです。
"Blue Avenue"は確か、MIC JACK PRODUCTIONのDJ DOGG(現DJ PERRO)くんも当時よくかけてました。
10年前くらいまでは結構名前も挙がっていたのですが、最近あまり聞かなくなったので、改めてピックしてみました。
"Breathing Pleasure"もいいなぁ。
ではでは。
HISAYA
#音楽日記 #RammersLabel #HIP HOP