こんばんは。2000年代前半振り返りも終盤。今日はこちらを。
People Under The Stairs "O.S.T." (2002年)
こちらは2018年に惜しくも引退してしまったL.A.のHIP HOPデュオPeople Under The Stairsのサードアルバム。
当時はJurassic 5やStones Throw勢など、西海岸のアンダーグラウンドが元気な時期で、この辺のHIP HOPが好きな方ならマストでチェックしていたアルバム...のはずなのですが、ここ数年物凄く高騰してますね。何かあったんでしょうか。
N.Yのヒリついた感じとは対照的に、お昼ののんびりした時間にもぴったりハマるピースで陽気な雰囲気がアルバム通して印象的。かといって、決しておバカな感じではなく、落ち着いた、インテリジェンスも感じさせる絶妙なバランス感覚です。
そして何より特徴的なのが、HIP HOPを始めた頃の初期衝動そのままのような、ひたすらナイスワンフレーズを掘り起こし、ループするそのビート群でしょう。
サンプリングにこだわるアーティストは沢山いますが、ここまでワンループとドラムブレイクに拘り続けたアーティストは2000年以降、そうそう多くはありません。
先日急逝したMF DOOMもその1人になるかと思いますが、彼のプロップスといい、People Under The Stairs "O.S.T."の今になっての価格高騰といい、様々なビートメイクの手法が生まれてきてはいますが、やはり多くの人の心を動かすのは、ナイスループとパッチワーク、その点なのかもしれません。J DILLAの1番人気のアルバムが"DONUTS"であることもまた。
さて、そんな彼らのアルバムですが、このアルバム、ほぼ捨て曲がありません。
そんな中でも自分がよく聴く曲を以下にピックしてみました。
このアルバム中、唯一夜を感じさせるアルバムタイトル曲"O.S.T."はDJ PLAYでもしばしばかけています。
昨年、インストから入りたいが為に12インチ2枚目を購入してしまいました。
リアルタイムでは定番ながら、活動休止したこともあり、最近あまり名前を聴かなかくなったのでご紹介。
聴いたことがない方は是非チェックしてみてください。
HISAYA
#音楽日記 #RammersLabel #HIP HOP